D. J. Bernstein
TCP/IP
ucspi-tcp

recordio プログラム

recordio はプログラムの入出力を記録します。

使い方

     recordio prog
recordioprog を起動します。 prog の入出力を示す行を記述子 2 に出力します。

recordio は記述子 2 の各行の始まりに入力には < を、出力には > を付けて、prog のプロセス ID を挿入します。 各行の終りには + や空白や [EOF] を挿入します。 空白は入力あるいは出力に改行があったことを示し、[EOF] は入力あるいは出力の終りを示します。

recordio は入出力の各パケットをすぐに出力します。 パケットを結合して行にまとめることはしません。 例えば、

     recordio sh -c 'cat /dev/fd/8 2>&1' > /dev/null
     5135 > cat: /dev/fd/8: Bad file descriptor 
     5135 > [EOF]
あるいは cat プログラムが複数のパケットを出力すれば
     5135 > cat: +
     5135 > /dev/fd/8+
     5135 > : +
     5135 > Bad file descriptor 
     5135 > [EOF]
を生成します。

recordio は長いパケットに対して複数行を使って、各行がアトミックに出力されることを保証します。

recordioprog を子プロセスとして動作します。 prog の出力が終りに達したら終了します。


訳:滝澤 隆史
Last modified: Sat Mar 18 20:18:15 2000